大阪府和泉市のホームぺージ制作会社 ACTONEの和田英也です!
今回はWixミートアップで取り扱われたテーマ「 誤解されている7個のSEO都市伝説 」を記事にまとめてみました。
日本におけるSEOの第一人者である、Faber Companyの鈴木謙一さんを迎えてのミートアップ。
みなさんが誤解しがちなSEOの7つの都市伝説の真意を明らかにします!
これを読めば不正確なSEO情報に踊らされることもなくなります。
それでは早速参りましょう!
▼ 目次
鈴木謙一さんについて
まずは今回ご登壇される鈴木謙一さんについて。
鈴木さんはFaber CompanyでSearch Adovocateというお仕事をされています。
ITトレーナーや情報システム管理者、ヒューマンスキル系社内講師などの会社員を経て独立。
その後2007年に開設した「海外SEO情報ブログ」は、SEOに特化したブログとしては国内で最も多い記事数とアクセス数を獲得。
2008年、Faber Companyに入社。
最新SEOの情報収集・情報発信、セミナー講師・イベントスピーカーをつとめ、講演・寄稿実績多数…というひと言で言えば、「SEOのスペシャリストの大権威なお方」です。
都市伝説①狙ったタグをtitleキーワードに入れないとそのキーワードでは上位表示できない
これは間違った情報です。
例えばこれは「英会話レッスン」というキーワードで検索した結果です。
「英会話」「オンライン会話」など、似たような言葉は入っていますが、一位と三位のtitleキーワードには「英会話レッスン」の言葉は入っていませんよね。
このように、今はtitleキーワードに狙ったタグを必ずしも入れないと、上位検索に表示されないということはないのです。
私がSEOを始めたばかりの15~6年前は必須条件ではありましたが、現在のGoogleはtitleタグに頼らずとも、コンテンツ内容を理解し判断できるように発展しています。
なので、無理やりtitleタグにキーワードを入れる必要はありません。
しかし、titleタグにキーワードを入れること自体は決して間違ったことではありません。
あなたが検索する側になった時のことを考えてみましょう。
やっぱりtitleタグにキーワードが入っていたら、クリックしますよね。
このように、titleタグにキーワードを入れることはクリック率には直結します。
しかし、わざわざ不自然な形で無理やりtitleタグにキーワードを入れる必要はない、ということは頭に入れておいてください。
都市伝説②上位表示には5000文字以上が必要(長い記事ほど評価される)
5000文字じゃなくても良いのですが、記事は長ければ長いほどGoogleに評価されやすいと思っている人、これも間違った情報です。
よく「上位表示されるには何文字くらいの記事にすればいいのか?」という質問をもらいますが、文字数は関係ありません。
こちらはGoogleが推奨しない検索エンジンファーストのアプローチです。
ちなみに検索エンジンファーストとは、検索する人に対してではなく、検索エンジン(Google)に対して上位表示されるように働きかける行為を指します。
ここにも「特定の文字数で記事を書いても意味はない」と明記されています。
例えば、「相対性理論とは」について検索した結果、こちらの記事が検索トップに出てきました。
めちゃくちゃ長いですよね。
13,800文字もあります。
ここから少しクエリ(検索キーワード)を変えて「相対性理論 簡単に説明」という風にしてみます。
すると、トップに出てきたこちらのページは3,000文字にまで内容が短縮されています。
さらに「相対性理論 図解で解説」という風に検索してみると、YouTubeの動画が上位に上がってきました。
図解と書いているのだから、文字ではなくて映像で見たほうが良いのだ、というようにGoogleは判断したのですね。
このようにGoogleは検索者の意図を理解して、それにあった内容を反映してくれるのです。
他にもクエリを変えて検索してみます。
「軽井沢の緯度」で検索した結果は、250文字です。
だって、軽井沢の緯度を知るために5,000文字なんて必要ありますか?
ありませんよね。
こちらの250文字でも長いくらいで、緯度を知るのに本当に必要なのは上の2行だけです。
このようにGoogleは検索者の知りたいことに対して不必要に長いことが書かれている記事は上位には表示しません。
大切なのは文字数ではなく、検索者が目的を達成できるかどうかであることをしっかりと理解しておきましょう。
あなたが提供しているコンテンツがしっかりと検索者の意図を組む内容なら、文字数に関係なく、必ず上位に表示されるはずです。
都市伝説③Google検索はキーワード出現回数(狙ったキーワードを何回使うか)が重要である
こちらもよく「キーワードはコンテンツのどこら辺にどのくらい入れたらいいんですか?」というような質問があるのですが、関係ありません。
一言でいうと、どうでもいいです。
こちらはGoogleが公式に出している、デジタルマーケティングとECサイト向けのオンラインコースの一部なのですが、面白いことが書かれています。
キーワードの詰め込みを避けるには、
ページには300ワード以上書く。(誤り)
上位表示を狙うキーワードの出現率を2%以内に納める。(誤り)
なんて書かれていたのです。
これはSEOに詳しい人たちの間では「Google何言っちゃってるの??」っとちょっとした炎上騒ぎになりました。
するとGoogle広告の広報をしているダニーサリバンさんが、フォローに入りました。
「このコンテンツを作ったチームには私も検索チームも関与していない。 検索チームの人間としては書かれているような制限や「(キーワード)密度」のようなものを推奨することはない。 この記述は信じるべきではない。 ちゃんと伝えておく。検索チームとしての推奨は「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」を参考にすることだ。」
このことからもキーワードはコンテンツのどこら辺にどのくらい入れたらいいのかなんて、全く気にする必要はないということが言えます。
現在のGoogleはまるで人間と同じ、もしくはそれ以上に言葉の意味や情報に関して深く理解して、何を検索者が必要としているのかもちゃんと理解した上で情報提供をしているのです。
なので、ただ検索キーワードがたくさん入っているか、などのような表面的なことでなく、もっと深い意味で検索者の意図を理解して、検索者の目的達成に役立つ情報を提供しているコンテンツを作ることが大切なのです。
しつこいようですが、そこが一番のポイントです。
都市伝説④Google検索に広告を出稿すると検索順位が上がる
これも全くそのようなことはございません。
Googleの検索の仕組みというサイトの中でGoogle検索と広告の関係についてこのようなことが書かれています。
「広告主は広告費を支払って広告用と明示された部分に広告を掲載することは可能です。しかし、いくらお金を払っても、検索結果内の順位を上げることは誰にもできません。」 「Googleとの金銭的な関係のある広告主やパートナーが検索結果で有利な結果を受けるようなことはなく、検索結果や順位が上がることもありません。」
基本的にGoogle内のアルゴリズムは機械化されているので、誰かがGoogleに多額の広告費を使ったからといっても検索結果には関係ありません。
Googleが他の企業や個人に対して便宜を図ることはありません。
都市伝説⑤表示速度が遅いとどんなページでも検索順位は下がる
逆に言うと、表示速度が早いと検索順位も上がる。
どちらも噓です。
そんなことはありません。
ページ エクスペリエンスとは、ユーザーがモバイルまたはデスクトップ デバイスでウェブページで操作を行った際の、情報そのものの価値以外に関するエクスペリエンスの尺度となるシグナルのセットです。
これには、ウェブに関する主な指標(ページの読み込みパフォーマンス、インタラクティブ性、視覚的安定性に関する実際のユーザー エクスペリエンスを測定する指標のセット)が含まれます。
また、モバイル フレンドリー、HTTPS、煩わしいインタースティシャルに関するガイドラインといった既存の検索シグナルも、これに含まれます。
Googleはページエクスペリエンスが検索順位に与える影響について、
「ページ エクスペリエンスは重要ですが、それでも Google は、ページ エクスペリエンスが劣っていても、全体的に価値の高い情報を含むページを上位にランキングするようにしています。つまり、いくらページ エクスペリエンスが優れていても、コンテンツが優れたページを上回ることはありません。ただし、関連性が同程度のページが多数存在する場合の検索ランキングにおいては、このページ エクスペリエンスが一段と重要になります。」
と述べています。
まずはやっぱり検索キーワードとの関連性が大切なんです。
いくらページ表示速度が早くても中身の劣るページ、ユーザーの目的達成ができないページは上位表示されないんです。
例えば、Wixの表示速度がとても遅かったとして、(実際にはそんなことは全くありません)Wixを使いたい人が検索しても、上位表示されずに2ページ目や3ページ目に表示されたらおかしいですよね?
そういうことなんです。
なのでページの表示速度はクオリティ的に甲乙つけがたいサイトが複数あった場合の加点材料、最終的な決定要因ぐらいに考えてもらったらいいと思います。
ただし、だからといってページ表示速度は遅くてもよい、ということではありません。
あくまでもSEOの観点ではページ表示速度はそこまで大きな要因にはならない、という話であって、ページ表示速度を始めとしたページエクスペリエンスを改善することはコンバージョンの向上には直結します。
上図はRakuten24の具体的な事例ですが、UX(ユーザーエクスペリエンス)を向上させた結果、コンバージョン率が61%、ユーザーあたりの収益は21%、平均注文価値(価格)は21%も向上したそうです。
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、ユーザー体験ともいわれ、Webマーケティングをおこなうなかで重要性が高い概念です。
簡単に言えば、UXは、あらゆる製品やサービスを通してユーザーが感じる使いやすさ、感動、印象といった体験すべてを指します。
ページ表示速度もこのUXに入ります。
なので、皆さんのビジネスの売り上げアップにはこれらの品質を向上させることも非常に重要なこととなってくると言えます。
Wixはこの分野に非常に強いのでどんどん活用していきたいところですね。
都市伝説⑥重複コンテンツが多いとペナルティが課される
こちらも全くのデマです。
重複コンテンツがWebで発生することはごく当たり前。
悪意のない重複コンテンツでペナルティを課せられることはありません。
Googleが重複コンテンツを複数表示しない理由はUXを下げるからです。
検索上位に同じ内容のものばかりが表示されたら、検索者の満足度は下がりますよね?
だから、Googleが重複コンテンツを一つに絞って他を表示させないことは別にペナルティを課しているのではなくて、UXを維持するためにしていること、という風に解釈しましょう。
だからといって重複コンテンツをそのまま放置しているのも良くはありません。
なぜなら、Googleがその都度重複コンテンツもクロール(サイトのコンテンツをチェックすること)する手間がかかるからです。
そのようなことが起こらないために重複コンテンツは一つにまとめて正規化されます。
今回は正規化についての詳しい説明は割愛させていただきますが、そのようなことをして、サイト内のUXは保たれているわけです。
都市伝説⑦サイトマップを送信すると順位が上がる
そんなこともありません。
そもそもサイトマップの役割とはクロール対象のURLの発見を手助けすることです。
サイトマップを使って、Googleに新しいページができたり、既存のページの内容が更新された際にコンテンツのどこが新しくなったのかを教えることができるのです。
あるいは、先程話した重複コンテンツがいくつもある場合にどのコンテンツを残したらよいのかを知らせることもできます。
ということで、検索順位を上昇させるのでななくて、クロールやインデックスなど、別の処理の手助けをすることがサイトマップの役割ということになります。
そもそも小さなサイトにはサイトマップは必要ないとGoogleはいっています。
小さなサイトとは、ページが500ページ以下のサイトを指します。
ということで、以上がSEOに関する7つの都市伝説の真意に関する解説です。
巷には本当に沢山のSEO情報があります。
中には有益な情報もありますが、何の根拠もないでたらめも沢山あります。
また、○年前は正しい情報であっても今は古くて何の価値もない情報、ということもあります。
日々更新され続ける情報の中で、何が必要なのか?
あなた自身も最新の正しい情報に敏感になって、情報を上手に活用していってくださいね!
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