Wix Headlessとは?仕組み・できること・Wix Studioとの違いを解説
- Wixパートナー 和田 英也

- 7月16日
- 読了時間: 6分
更新日:7月19日

Wixといえば、WixエディタやWix Studioを使って、WebサイトのデザインからCMS、ネットショップ、予約、会員管理までを一つの環境で構築できるサービスです。
そのWixが開発者向けに提供している仕組みが、Wix Headlessです。
「Headlessと通常のWixは何が違うのか」
「Wix Studioを使わずにサイトを作るということなのか」
「どのような案件で利用するものなのか」
このような疑問を持つ方に向けて、Wix Headlessの仕組みやできること、Wix Studioとの違いを分かりやすく解説します。
Wix Headlessとは?
Wix Headlessとは、Webサイトの見た目と(フロントエンド)、顧客管理・決済・ショップなどのビジネス機能(バックエンド)を分けて構築できる仕組みです。
ユーザーが見るサイト部分は、Wix Studioで作っても構いませんし、WordPressやReact、Claude CodeのようなAIコーディングツールで開発・公開したサイトでも構いません。
その一方で、サイトの裏側にある、
商品管理
注文管理
決済
顧客・会員管理
予約管理
CMS
といったビジネスの基盤には、Wixの機能を利用できます。
たとえば、
Claude Codeなどを使って独自に開発したWebサイトに、Wixストアの商品管理・決済・注文管理機能を組み込む といった構成も可能になります。
フロントエンド
利用者が実際に見たり、操作したりする部分です。
Webサイトのデザイン、メニュー、ボタン、商品画面、予約画面などが該当します。
バックエンド
Webサイトやサービスの裏側で、データを管理・処理する部分です。
CMSに登録されたコンテンツ、商品、在庫、注文、会員、予約情報などを扱います。

通常のWixサイトでは、フロントエンドをWixエディタやWix Studioで作り、バックエンドにもWixの機能を使用します。
一方、Wix Headlessでは、フロントエンドとWixのバックエンドを切り離します。
フロントエンドは独自に開発し、Wix JavaScript SDKやREST APIを通じて、Wixの商品、注文、予約、会員、CMSなどの機能と接続します。
つまり、Wixを「Webサイトを作るためのエディタ」としてだけではなく、Webサイトやアプリを支えるビジネス管理基盤として利用できるのがWix Headlessです。
Wix Headlessで利用できる主な機能
Wix Headlessでは、Wixが提供するさまざまなビジネス機能を、独自に開発したWebサイトやアプリから利用できます。
代表的な機能は次のとおりです。
EC機能(Wix Stores・Wix eCommerce)
商品情報、商品オプション、在庫、カテゴリーなどを管理できます。
さらに、カート、チェックアウト、注文管理など、ネットショップの運営に必要な購入機能も利用できます。
Wixの開発者向けドキュメントでは、商品や在庫を扱う「Wix Stores」と、カートや注文処理を扱う「Wix eCommerce」が分けて整理されていますが、一般的にはまとめてWixのEC機能と考えると分かりやすいでしょう。
コンテンツ管理機能(Wix CMS)
商品以外の情報や独自のデータを、Wixのデータベースで一元管理できます。
たとえば、店舗情報、施工事例、スタッフ紹介、施設情報などをWixに登録し、独自に開発したWebサイトへ表示できます。
会員管理機能(Wix Members)
会員登録、ログイン、会員プロフィール、アカウント情報などを管理できます。
独自に開発したWebサイトやアプリに、Wixの会員機能を組み込むことができます。
予約管理機能(Wix Bookings)
サービス内容、予約枠、空き状況、スタッフのスケジュールなどを管理できます。
ユーザーが操作する予約画面は独自に開発しながら、予約内容やスタッフの予定はWixダッシュボードで管理する、といった構成が可能です。
有料プラン・サブスクリプション機能(Pricing Plans)
有料会員、継続課金、限定サービスなどの販売プランを管理できます。
たとえば、月額制の会員サービスや、契約者だけが利用できるコンテンツを提供する仕組みに活用できます。
イベント管理機能(Wix Events)
イベント情報、チケット、参加申込、参加者情報などを管理できます。
イベントの紹介ページや申込画面を独自に作りながら、イベントの運営情報はWixで一元管理できます。
ブログ機能(Wix Blog)
ブログ記事、下書き、カテゴリー、タグなどを管理できます。
記事の作成や管理にはWixを使い、ブログのデザインや表示方法は独自のフロントエンドで構築できます。
たとえばECサイトであれば、商品の見せ方やサイトのデザインは独自に設計しながら、商品、在庫、カート、注文などの情報はWixで管理できます。
このようにWix Headlessでは、ユーザーが見るサイトやアプリの画面と、その裏側にあるビジネス機能を分けて構築できます。
Wix Headlessのはじめ方
まず、Wix Headless公式ページの「今すぐはじめる」をクリックし、Wixにログインします。
利用する機能は、EC、サービス予約、販売プラン、イベントなどから選べます。CMSは標準で用意されており、必要な機能は後から追加することも可能です。
設定が完了すると、WixダッシュボードにHeadlessプロジェクトが作成されます。
あとは、そのプロジェクトに独自に作ったWebサイトを接続し、Wixの商品管理、予約、会員管理などの機能を組み込んでいきます。

Wix Headlessの注意点
ノーコードで簡単にカスタマイズできる機能ではない
Wix Headlessは、Wix Studioの編集範囲を広げる機能ではありません。
Wix Studioの標準画面を使わず、サイトの表側をコードで独自に作る方法です。
そのため、プログラミングや外部システムとの接続に関する知識が必要です。
通常のWixサイトより管理する範囲が増える
Wix StudioではWixに任せられる部分も、Headlessの構成によっては開発者側で管理する必要があります。
サイトの公開、会員ログイン、スマートフォン対応、SEO、セキュリティ、エラー対応なども考えなければなりません。
自由度が高い分、開発や保守の負担も大きくなる可能性があります。
Wixにない機能が自動的に追加されるわけではない
Wix Headlessで自由になるのは、主にサイトの見た目や操作画面です。
Wixのシステム側に用意されていない処理が、Headlessにするだけで使えるようになるわけではありません。
実現したい機能がWixから利用できるかどうかは、開発前に確認する必要があります。
必要に応じてWixの画面も利用できる
すべての画面を独自に開発しなければならないわけではありません。
会員ログインやチェックアウトなどの複雑な部分では、Wixが用意した画面を利用する構成も可能です。
独自に作る部分とWixに任せる部分を分けることで、開発負担を抑えられます。
まとめ
Wix Headlessとは、
Webサイトの見た目と、顧客管理・決済・ショップなどのビジネス機能を分けて構築できる仕組みです。
ユーザーが見るサイト部分は、Wix Studioで作っても構いませんし、WordPressやReact、Claude Codeなどを使って独自に開発しても構いません。
その裏側では、Wixの商品管理、注文管理、会員管理、予約管理、CMSなどを利用できます。
通常のWixサイトは、
Wix Studioで作ったサイト+Wixのビジネス機能
という構成です。
Wix Headlessでは、
自由な方法で作ったサイト+Wixのビジネス機能
という構成が可能になります。
Wix Studioの上位版ではなく、Wix Studioだけでは対応しにくいWebサイトやアプリを作るための、別の開発方法です。
ただし、ノーコードで簡単に自由度を高める機能ではありません。通常のWixサイトよりも、開発や保守に専門的な知識が必要になります。
Wix Headlessは、Wixを単なるWebサイト制作ツールとしてではなく、顧客管理、EC、予約などを支えるビジネス基盤として活用する仕組みだと考えると分かりやすいでしょう。
アクトワンでは、Wix Studioを使用したWebサイト制作に加え、VeloやWixのAPIを活用した機能開発にも対応しています。
Wixで実現したい機能や、現在のWebサイトでお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。



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